このブログの説明と自己紹介

2021/05/17

司法試験勉強法 自己紹介

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この記事では本ブログ「弁護士が教える『ありのままの自分』で合格する司法試験勉強法」の説明とそれを書いている私がどんな人間なのか自己紹介をします。




テーマは「自分を追い込まずに勉強を続ける」


司法試験は「難しい」だけでなく「長期の努力が必要」な試験

このブログは司法試験の勉強法を合格者である弁護士が教えるものです。

どんな本を読んで、どういう問題集を解くのがよいかといった知識やテクニック的な部分も解説しますが、メインはむしろ「勉強を続けるためのコツ」です。

司法試験は日本の国家資格の中でも一番難易度が高いと言われている試験の一つです。合格するためには相当長い時間を使って勉強を「続ける」ことが必要になります。

1、2ヵ月あるいは半年、1年程度の勉強であれば受験テクニック的な部分で乗り切れる人は多いかもしれませんが司法試験はそれこそ「数年越し」の学習が必要な試験。

重要なのは小手先の技術やノウハウではなく、「長期間、心を折らずに勉強を続ける」ための心の持って行き方です。




受験生の心の問題は置き去りにされがち

司法試験の受験ブログや勉強法をまとめたサイトは数多くありますが、こうした受験生の心の問題にフォーカスを当てたものはめずらしいはずです。

  • 勉強しなければいけないことはわかっているのにどうしても机に向かうことができない
  • 問題集を1冊通してやり切った経験がない
  • 他の受験生がみんな優秀に見えて自分自身に嫌気が差してしまう
  • 勉強を続けるのがどうしても苦しい
  • 合格後の進路やキャリアに不安を感じてしまう

このような悩みを抱えている司法試験受験生は多いはずです。私自身もそうでしたからわかります。

しかし、受験勉強中にこのような悩みを打ち明けて相談できる人はとても少ないし、受験生のこうした心の問題に焦点を当てた本もあまりありません。

「毎日少しでもいいから勉強時間を取る」、「とにかくがんばる」のような精神論で乗り切ろうとする受験生も多いはずです。

合格者にアドバイスを求めても、返ってくるのは「自分がいかにたくさん勉強したか」、あるいは「いかに少ない勉強で合格したか」のような一種のマウントか、受験テクニック的な助言で、苦しい受験生の心の持ち様へのアドバイスが得られるのは稀かもしれません。

これは合格者の人たちの性格が悪いからではなく、受験時に自分自身も心の問題を置き去りにひたすら勉強して何とか乗り切ったからなのかもしれません。




合格後に見えてくる心のケアの大切さ

司法試験に合格後、弁護士として数年間働くようになって実感したのは、自分自身を含めて法律を扱う人間が心の問題をわりとおざなりにしてしまっているなぁということ。

知識やテクニックももちろん重要ですが、心の問題は司法試験に合格するためだけではなく合格後に弁護士や他の法曹として働く上でもとても重要になってきます。

このブログではそのような心の問題に焦点を当てて司法試験受験という長い勉強期間をいかに乗り切っていくかというノウハウを書きたいと思っています。




私はこんな人間です


ブログのテーマは今書いたとおりですが、では「それを書いているお前は何者なんだ」と思われるかもしれません。

私はロースクール制度と新司法試験制度が始まって間もない2009年に北海道大学法科大学院に入学し、2011年に新司法試験を受験して合格しました。現在は長崎市内に自分の法律事務所を開いて弁護士として働いています。

司法試験に合格したときの成績はいわゆる上位合格でした。「上位合格者のアドバイスなら聞いてみようか」と思われる方もいるかもしれませんので一応証拠を載せておきます。

2011年の司法試験合格通知書。論文試験の順位は41位、総合順位は39位となっている。

論文試験で41位、総合順位で39位というのは司法試験の受験をされている方ならおわかりになると思いますがかなりの上位合格と言っていいと思います。

ただ、このブログ自体は先程説明したとおり上位合格のための勉強法や受験テクニックを解説するものではありません。司法試験に合格したときの順位というのはそのときたまたま出題された問題の内容など、「運」の要素も絡むのでそれほど重視してもしょうがないものだと思います。

むしろ私が強調したいなと思っているのは、私がロースクールに入る前に2年間引きこもり生活を送っていたことです。

丸2年間、自宅のアパートにこもって何をしていたかというとオンラインゲームをしていました。昼夜逆転で、勉強もほとんどせず、起きている時間はずっとネットにつないでゲームをするような生活です。

そんな生活を送っていた自分でも最終的に司法試験に合格して、弁護士として今働けています。自分としては恥ずかしい過去ですが、そうした過去があるからこそ心の問題にフォーカスすることの重要性に気付けましたし、同じような悩みを抱えている受験生にとっても役に立つブログが書けるのではないかと思っています。

自分の引きこもり時代の話はこのブログの中でも少しずつ書いていこうと思っています。そこから生活を立て直して勉強のモチベーションを維持していくコツのような部分も見えてくると思いますので。

「ありのままの自分」で、無理なく司法試験に合格するための方法論。読んでいる人にとってできるだけ有益なものを書いていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

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長崎で中小企業・個人事業主を主なクライアントとする法律事務所を開設している弁護士です。 東京で3年超、企業法務を扱う法律事務所でアソシエイト(勤務)弁護士として働いた後、外務省のJPO(Junior Professional Officer)制度で推薦を受けて国連の専門機関である国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の駐日事務所で2年間、法務担当の国際スタッフとして勤務しました。 その後、長崎で中小企業法務を扱う「長崎国際法律事務所」を開設しました。現在は中小企業向けの経営相談機関である「長崎県よろず支援拠点」の相談担当コーディネーターとしても稼働し、毎月多くの経営者からのビジネスに関する法律相談を担当しています。 知的財産(知財)に関する法律を専門としており、「長崎県知財総合支援窓口」にも専門家として登録して地元企業の特許、意匠、商標、著作権、営業秘密などに関する相談に対応しています。知的財産教育協会の認定する知的財産アナリスト(特許)の認定も受けています。 ■ 資格 弁護士資格有・登録済み(長崎県弁護士会所属) IELTSスコア7.5 知的財産アナリスト(特許) ■ 著作 「弁護士が教える中小企業・個人事業主のための法律の教科書」 「弁護士が教える中小企業・個人事業主のための弁護士の上手な『使い方』」 「弁護士が教える中小企業・個人事業主のための裁判の教科書」

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こんにちは。弁護士の谷直樹です。 司法試験は大きく分けると短答試験と論文試験があります。 短答試験はいわゆる択一式試験とも呼ばれるもので、法律の条文や判例の正確な知識を身につけること、要するに「暗記」が求められる試験です。 要するに知識を覚えればよいわけですから解き方について悩む...

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